フットゴルフは、世界中で複数の大会が開催されています。
もちろんそれは日本においても例外ではありません。
ここでは、そんな数ある日本の大会の内、特に権威性の高い「フットゴルフジャパンオープン」についてまとめていきましょう。
フットゴルフジャパンオープンには2つの意味がある。
「フットゴルフジャパンオープン」は、現在は特定の大会を示す言葉ですが、2019年までは別の意味がありました。
というのも、2019年までは日本フットゴルフ協会主催の大会のことを「ジャパンオープン」として開催していたからです。
例えば、「第〇回ジャパンオープン 栃木大会」「第〇回ジャパンオープン 群馬大会」といった具合です。
しかし、第40回の大会を機に「ジャパンオープン」が示す意味が変わりました。
40回目の大会以降、「ジャパンオープン」という大会は、「FIFGワールドツアー上位大会に位置する大会」のことを示すようになったのです。
※FIFGとは
Federation for International FootGolf(国際フットゴルフ連盟)のこと。
世界的な大会とランキング管理を行っており、世界のフットゴルフのメジャー大会を取り仕切っている組織。
大会の後ろ「FIFG 50」など数字がついている場合は、その大会で優勝することで得られる国際フットゴルフのポイントを示しています。
ただし、現在でも日本フットゴルフ協会主催の大会のことを「ジャパンオープン」と総称する人もいるので、実質的に「ジャパンオープン」という言葉は2つの意味がある状態になっています。
いまいちピンとこない方は、「世界中に注目される大会」が現在使われている意味のジャパンオープン、「日本各地で行われる大会」が旧来の意味のジャパンオープンだと考えておけば問題ありません。
ここでは、2つの意味のジャパンオープンについて、開催場所や参加条件をまとめていきましょう。
現在の意味での「ジャパンオープン」の参加条件・開催場所はどこ?
現在の意味での「ジャパンオープン」は、2020年3月現在、2020年の大会の予定はありません。
その原因は新型コロナウィルスによって引き起こされた騒動のせいで見通しが立たなくなったからでしょう。
また、2020年9月23日に行われる「フットゴルフワールドカップ」との兼ね合いもあると考えられます。
とはいっても完全に大会がなくなったというわけではなく、現在はコロナ騒動の収束を待っているか、発表のタイミングをうかがっている状態なのでしょう。
よって、ここでは2019年に行われた同名大会、「FIFG500 第40回ジャパンオープン」の大会概要を紹介します。
大会名:FIFG 500 The 40th Japan Open
開催日: 7月27日~28日
開催場所: フォーティンヒルズカントリー(岐阜県中津川市飯沼1511-456)
参加条件: 18歳以上でワールドランキング2019に参加している者
参加費:30000円
賞金総額:50万円
この大会は、「FIFG 500」を冠しています。
つまり、優勝するとワールドツアーポイントが500ポイント与えられる大会です。
FIFG50、100、250、500、1000とある中で500ポイントですから、世界でも有数の大会であることがわかるのではないでしょうか。
500ポイントの大会は世界でも16大会しかなく、機会という意味でもポイントという意味でも非常に貴重です。
そのため、世界中からフットゴルファーたちが500ポイント狙って訪れます。
当然そのレベルは非常に高く、フットゴルファーたちのお祭りといっても過言ではないのです。
参加資格が「ワールドランキング2019に参加しているもの」という点も、この大会がどれだけレベルが高いものなのかを表しています。
というのも、ワールドランキングに登録するためにはFIFGポイントの得られる大会で入賞する必要があるからです。
それだけに30000円(半分はゴルフ場のフィー)という参加費の高さも理解できるでしょうし、この大会に出られることがそのまま名誉になるといっても過言ではありません。
もしフットゴルフをまじめにやっているのなら、ぜひこの大会に出場することを目標にしてください。
〇〇オープンの大会の参加条件は?
旧来の「ジャパンオープン」が示していた、日本フットゴルフ協会公認の大会の数々は、現代では〇〇オープンと名前を変えて開催されています。
具体的には「群馬オープン」などの地名がついたものや、「Shields Open」などのスポンサー名がついたものが該当します。
こうした大会は、どのような概要になっているのでしょうか。
具体的に、「FIFGポイントが加算される大会」と「ポイントが加算されない大会の2つを具体例をわけて紹介していきましょう。
FIFGポイントが加算される大会
日本で何度か行われるFIFGポイントが加算される大会の多くは、「Shields Open」や「〇〇カップ」が担っています。
ここでは例のひとつとして、第13回Shields Openの大会概要を紹介しましょう。
大会名: FIFG50 第13回Shields Open
開催日: 4月25日
開催場所: セブンハンドレットクラブ(栃木県さくら市早乙女2370)
参加条件: 18歳以上でジャパンツアープレーヤー登録済であること
参加費:10000円 学生7000円
FIFG50やFIFG100の大会は、競技性を意識しつつも、「フットゴルフを広めること」を意識しています。
そのため、参加料が最低限のゴルフ利用料であること、学生の参加料が安いことが特徴です。
参加条件である「ジャパンツアープレイヤー登録済み」というのもそう難しいことではなく、協会に対して登録費を支払えばそれで登録は完了します。
シニア、女性の参加も受け付けているため、18歳以上の人ほとんどに間口は開かれているといっていいでしょう。
少し競技的に楽しみたいという方はもちろん、ルールぐらいしか知らないという人でも出場が可能な大会です。
FIFGポイントが加算されない大会
FIFGポイントが加算されない大会は、「フットゴルフの間口を広めること」を意識した大会です。
そのため、大会の雰囲気は和気あいあいとしており、誰もが歓迎されています。
具体的に、FIFGポイントの加算されない大会である「群馬オープン」の大会概要は以下の通りです。
大会名: 群馬オープン
開催日: 3月29日
開催場所: 群馬カントリークラブ(群馬県利根郡みなかみ町師田630)
参加条件: 18歳以上
参加費:10000円 学生7000円
基本的にはポイントのある大会とそれほど変わっていません。
ただ、参加資格の間口が最も広いのが特徴的です。
具体的には選手登録すら必要なく、誰でもどんな人でも参加ができます。
実際に大会のページには「フットゴルフははじめての人でも歓迎である」という旨が書かれており、この大会の趣旨があくまでフットゴルフの普及にあることがわかるのではないでしょうか。
参加費の10000円ないしは7000円もゴルフ場の利用代金なので、フットゴルフの雰囲気を知る上でも非常に有用な大会といえるでしょう。
以上が、「フットゴルフジャパンオープン」の大会概要です。
2020年のフットゴルフジャパンオープンはまだ詳細が発表されていませんが、騒動の収束次第では大会が開催される可能性も十二分にあります。
逐一日本フットゴルフ連盟からの情報をチェックしておきましょう。