フットゴルフは、最初は球を遠くまで蹴り飛ばすだけで楽しいスポーツです。
思いっきり力を込めてボールを蹴り、〇ヤード飛んだと楽しむのも、フットゴルフの楽しみ方のひとつです。
ただ、何度かフットゴルフを続けていると、「勝ちたい」「もっといいスコアを出したい」と思うのではないでしょうか。
そこでここでは、フットゴルフの練習法を紹介します。
フットゴルフを練習する方法。鍛える力は二つ!
スポーツ、勉強、趣味、あらゆる物事に共通するのが、「反復練習した人は上達する」ということです。
そのため、フットゴルフを上達する究極的な方法は、「人よりもたくさんフットゴルフをプレイすること」でしょう。
しかし、フットゴルフをプレイするにお金がかかりますし、フットゴルフがプレイできる場所が遠いという方は交通費もかかってしまいます。
そのため、フットゴルフに関しては「プレイ数を稼ぐ」ということは難しいのです。
では、どうすればフットゴルフがうまくなるのでしょうか。
結論からいえば、「キックの力」を鍛えれば、フットゴルフはうまくなります。
フットゴルフにおけるキックの力とは、「球を遠くへ蹴り飛ばすことができる力」と、「球を正確に蹴る力」の二つに分類されます。
よって、練習をする際もこれら2つを鍛えるようなトレーニングメニューをこなすといいでしょう。
以下では、フットゴルフを上達するための練習法を、「球を遠くへ蹴り飛ばす力を鍛える練習方法」と「球を正確に蹴るための練習法」にわけて解説します。
球を遠くへ飛ばすための練習法について
球を遠くへ飛ばすために必要なものはなんでしょうか。
「筋力」というのは間違った答えではありません。
しかし、プロレスラーよりも遥かに筋肉の小さいサッカー選手が、ボールを大きく飛ばす姿は、テレビなどでよく見ることができるはずです。
よって、「球を蹴る」という一点において、筋力を鍛えるのは優先度が下がります。
それ以上に重要なのが、「全身を使う」ということと、「蹴る場所を意識する」という点です。
「全身を使う」というのは、ボールを蹴るときに「正しいフォームで蹴る」ということです。
フォームが正しくないと、いくら頑張ってもボールが飛びません。
正しい体重移動を意識してはじめて、ボールが遠くへ飛んでいくのです。
「蹴る場所を意識する」というのは、「足のどこで球のどこを蹴るのか」ということを示しています。
それぞれのポイントを練習するためには、以下の練習方法がおすすめです。
正しいフォームを身に着ける: 蹴りっぱなし
蹴る場所を意識する: 壁当てなど
それぞれの練習法と、意識すべきポイントを紹介します。
正しいフォームを身に着ける練習法: 蹴りっぱなし
蹴りっぱなしとは、ゴルフの打ちっぱなしのように、球を好き勝手遠くへ蹴り飛ばす練習法です。
場所はなるべく広い場所が適切ですが、近所に広く人や物にぶつかる心配のない場所がない場合は、公園などで壁に向かって蹴るといいでしょう。
フットゴルフで球を遠くへ飛ばすためのフォームを作るのなら、2つの点を意識してください。
まずは重心を移動させるという点です。
ボールをキックする時に、軸足からキックする側の足に重心が移動するように意識してください。
こうすることでキックに体重が乗り、より強い力でボールを蹴ることができます。
自然な形で、キックした側の足が地面につくようなフォームが、理想的な重心移動です。
次に、キックしている腕とは逆側の腕を振るという点も意識してください。
逆側の腕を思い切り後ろに振ることで、キックする足の筋肉が収縮し、強い力を引き出せます。
フットゴルフの動画を見て、そのフォームを真似すると、より自然なフォームを目指すことができるでしょう。
蹴る場所を意識する練習法: 壁当てなど
ボールを蹴る際、「足のどこがボールに当たっているのか」を意識することは、遠くへボールを飛ばすために重要なことです。
そのため、何度もキックして、正しい位置にボールを当てる感覚を掴む必要があります。
具体的には、足の甲の親指の上あたりにボールが当たるように調節しましょう。
この部分で蹴ることを「インフロントキック」といい、サッカーなどではゴールキックなど、飛距離が重要な時に使用されています。
壁蹴りを何度も繰り返して、感覚を掴みましょう。
ボールをうまくコントロールするための練習法について
ボールをうまくコントロールするために必要なのは、「ボールを狙ったところに飛ばす力」と、「ボールを蹴ったときの力の向きを理解すること」の2つです。
この2点を鍛えることによって、狙った場所にボールを蹴ることができるようになります。
そのためにすべき練習は以下の2つです。
- シュート練習
- パッティング練習
それぞれの練習法について詳しく解説します。
ボールを狙ったところに飛ばす力を鍛える: シュート練習
シュート練習は、本来はサッカーでPK練習などを行うための練習です。
しかし、「相手のキーパーが対応できない場所にボールを飛ばす」練習は、フットゴルフにもしっかりと生きてきます。
つまり、シュートを練習することでコントロールを鍛えることが可能なのです。
練習をするときは、ゴールネットに目印をつけ、そこに入るようにボールを蹴ってください。
もし近くにゴールネットがない場合は、壁に目印をつけ、そこにボールを当てる壁当てでもいいでしょう。
ボールのコントロール力をあげることで、大きく打数を減らすことができます。
ボールにかける力の方向を覚える練習: パッティング練習
パッティング練習とは、ゴルフで行われる練習法のひとつです。
パッティングとは、グリーンに乗ったボールを正確にカップに入れることをいいます。
フットゴルフでグリーンはありませんが、カップ近くでの一打は実力の出やすい場所のひとつです。
そのため、これを練習することによって、「一打少なければ……」ということがなくなります。
具体的な説明をしましょう。
まず、どこか緩やかな斜面がある場所を探してください。
そこに、カップの代わりとなる何かを置きましょう。
あとはそこから離れて、カップに向かって蹴るだけです。
文章にすると簡単そうですが、緩やかな斜面がボールに及ぼす影響を計算しなければ、カップに入れることは難しいはずです。
これを、東西南北四方向から行ってみましょう。
斜面の方向によって、ボールを蹴りだす力が微妙に変わるはずです。
その感覚を覚えれば、実践でも正確なコントロールを身に着けることができるでしょう。
特に「あと一打」が縮められない方におすすめの練習法です。
練習は反復あるのみ! 定期的に本番にも行きましょう
フットゴルフは「ボールを蹴る」ということに終始するスポーツなので、いかにそれを究められるかが重要です。
そのため、はじめはうまくいかなくても、何度も反復練習をしましょう。
もし、ある程度コントロールもボールを飛ばす力もついてきたと感じたのなら、今度は斜面でボールを飛ばす練習をしてみましょう。
練習ではどうしても平面で行うことになるのですが、フットゴルフは斜面でボールを蹴りだすことが多いからです。
加えて、定期的にフットゴルフの「本番」を行うことも重要です。
練習ばかりではモチベーションの維持も難しく、ゴルフの感覚を掴むこともできません。
そのため、実際にゴルフ場へ行き、感覚を掴むのもフットゴルフがうまくなるために必要なのです。