フットゴルフをする際、意識しておきたいのがマナーとルールです。
フットゴルフはゴルフ場で行うため、ゴルフの精神を受け継ぎつつ、フットゴルフ独自の禁止事項も存在します。
ここでは、そんなフットゴルフのルールの内、特に禁止事項についてまとめていきましょう。
フットゴルフで禁止されていることは大きくわけて2種類!
フットゴルフは、ゴルフと同様に基本的に審判の存在しないスポーツです。
その理由は、各々がルールについて学ぶことでお互いに気持ちよくプレイしようとする意図からです。
それが「紳士のスポーツ」と呼ばれる所以なのですが、フットゴルフもまたこの精神を受け継いでいます。
よって、フットゴルフで禁止されていることは、プレイの前にあらかじめ知っておいたほうがいいでしょう。
そうでないと、プレイ中にわざわざ他の人に「これは大丈夫なのか」、聞かなければならないからです。
とはいえ、フットゴルフのルールで禁止されていることはそう多くありません。
フットゴルフの禁則事項は大きくわけると2種類あり、ひとつは「破られるとゲームの進行に支障をきたすルール的なもの」、もうひとつは「破られるとゴルフ場に迷惑がかかるマナー的なもの」です。
どちらも大切なことなので、しっかりと把握しておきましょう。
以下では、フットゴルフの禁則事項をそれぞれの項目にわけて紹介し、その理由についてもまとめます。
禁則事項-ルールで定められているもの
フットゴルフは、「ボールをキックして最も少ない打数でカップに入れる」という、ルール的には単純な競技です。
しかし、その進行上、「やられてしまうと競技がなりたたなくなること」も存在します。
具体的には、以下の通りです。
- キックのときに二挙動以上の動作をする
- ボールを勝手に動かす
- 他の参加者のボールを動かす
- 完全に止まっていないボールに触れる
それぞれの禁止事項について、具体的な例となぜ禁止されているのか、その理由を紹介します。
1.キックのときに二挙動以上の動作をする
フットゴルフでは、基本的に一挙動のみでキックしなければなりません。
どういうことかというと、足の甲にボールを乗せたあと、球を空中に浮かせたりといったキックは禁止されています。
こうしたキックが認められてしまうと、「ボールを思い切り蹴る」ということが最適解ではなくなってしまい、競技の爽快感が薄れてしまうので禁止されているようです。
加えて、初心者への敷居が高くなってしまい、「ゴルフ」という面からかけ離れてしまうのも、二挙動以上の動作が禁止されている理由です。
例えば、ルール無用でボールを出来る限り遠くへ飛ばそうとした場合、足の甲にボールを乗せて空中に浮かせ、そこから空中のボールをインパクトしたほうが遠くへ飛びます。
しかし、これを初心者に求めるのは競技の敷居があがりすぎてしまうので、禁止されていると考えられるでしょう。
関連して、ボールを踵で転がしたりすることも禁止されています。
これも、ボールコントロールを容易にしすぎてしまい、競技性の面で問題が出ることから禁止されているようです。
2.ボールを勝手に動かす
ゴルフと同様、フットゴルフでも勝手にキックの開始位置を変えることは禁止されています。
例えば木と木の隙間に挟まってしまったときや、バンカーにはまってしまったときなども、そこから打たなければなりません。
なぜなら、それはコースの特色であり、「そこからいかに短い打数で突破するのか」という点もフットゴルフの魅力だからです。
3.他の参加者のボールを動かす
他の参加者のボールを動かすことも、当然禁止されています。
これを認めてしまうとゴルフが全く別の競技になってしまうからです。
しかし、例外的に、「偶然」ボールを動かしてしまった場合はルールに抵触することはありません。
例えば、キックしたボールが相手のボールに触れてしまった場合や、なくなったボールを探しているときに偶然足に当たってしまった場合は、止まっていた位置に再度配置します。
4. 完全に止まっていないボールに触れる
フットゴルフでは、ボールはどんな要因で動いても、一旦止まらなければ動かしてはいけません。
例えば、傾斜で転がったり、一瞬止まりかけたボールが風に煽られて転がりだしたりしても、止まっていない限りは止めてはいけません。
止まった瞬間に「ストップ」の掛け声が入れば、次に打つ場所はそこに固定されます。
それまで、競技者がボールに触れることは禁止されているので気を付けましょう。
禁則事項-マナーとして定められているもの
フットゴルフはゴルフ場で行うため、ゴルフ場に迷惑がかかる行為は禁止されています。
具体的に、マナーという観点から禁止されている行為は以下の通りです。
- スパイクなどを履いてくること
- ジーンズなど相応しくない格好でゴルフ場に入ること
- グリーンの上を横断すること
それぞれについて、禁止されている理由と内容を紹介します。
1. スパイクなどを履いてくること
フットゴルフにおいて使うボールコントロール力は、サッカーで使うものです。
しかし、だからといってスパイクを履いてくることは禁止されています。
なぜなら、スパイクはゴルフ場の芝を著しく痛めてしまうからです。
踏み込むときにゴルフ場に穴が開いてしまうことからも、スパイクは禁止されています。
ただし、同じサッカーに使うシューズでも、フットサルに使うようなスパイクのないシューズはむしろ推奨されています。
こうしたものは芝を傷つける心配がなく、さらに足を守るという観点で作られていることから、基本のシューズとして定められているようです。
ちなみに、足を傷つける心配があるサンダルや裸足などはもちろん禁止です。
2. ジーンズなどの相応しくない服装を着ること
フットゴルフはゴルフ場で行われるため、ゴルフ場独自のドレスコードに従わなければなりません。
ほとんどのゴルフ場では、「襟付きのポロシャツ」と「動きやすいズボン」「ハイソックス」が適切な格好とされています。
そのため、ジーンズや極端なハーフパンツなど、ゴルフ場に相応しくない格好をすることは禁止です。
この理由は、「お互いに不快にならない格好をしよう」というゴルフの精神から来るもので、フットゴルフでもこの伝統は引き継がれているからです。
とはいえ、最近ではドレスコードのないゴルフ場も増えてきているので、そうした場所ではいつも通りの恰好をしていっても問題ありません。
ただし、それなりに大きく動くので、動きやすい恰好を心掛けてください。
3.グリーンの上を横断すること
やむを得ない場合を除いて、フットゴルフでグリーンを横断してはいけません。
なぜならフットゴルフはラフでプレイすることが多いので、どうしてもグリーンが汚れてしまいやすいからです。
ただし、この点もゴルフ場によって微妙に異なるので、気になる場合は事前に確認しておきましょう。
実はお菓子は持ち込みOK
フットゴルフ場で禁止されていることは、ほとんどが「他の参加者やゴルフ場に迷惑をかけないための措置」です。
よって、ゴルフ場に迷惑をかけないことであれば、行っても問題ありません。
例えばゴルフ仲間と食べるためのお菓子を持って行ったりするのは認められています。
ただ、あまりにも食べるのに時間がかかるお菓子やかさばるお菓子、食べかすで服が汚れるようなお菓子、保存の効きにくいものはマナーの面から控えたほうがいいでしょう。
持っていくのなら、ちょっとしたキャンディーやホールの合間に摘まめるものなどがベストです。
どんな行動をとるにせよ、フットゴルフでは「相手やゴルフ場を思いやる姿勢」が大切とされています。
マナーや禁則事項を気にするのも大切ですが、思いやりも忘れないようなプレイヤーになりましょう。