フットゴルフは、初心者でもわかりやすいルールが魅力です。
しかし、フットゴルフをする上で、はっきりとルールがわかっていないと怖いことも多いのではないでしょうか。
そこでここでは、フットゴルフのルール、特に服装のことについてまとめていきましょう。
フットゴルフのルール。スパイクは使用できるのか?
フットゴルフを行う際、最も悩んでしまうのが靴ではないでしょうか。
「ゴルフとサッカーが合体した競技」とあらわされることが多いので、靴についてはサッカーの要素を考える方も多いかもしれません。
しかしながら、フットゴルフの場でのスパイクは許可されていません。
スパイクは完全に使用不可なので、フットゴルフを行うときは絶対にはいていかないようにしましょう。
なぜ、サッカーボールを蹴るのにも関わらず、スパイクが使用禁止なのでしょうか。
その理由は2つ、以下の通りです。
- 芝の保護
- ゴルフ場のドレスコード
以下で、それぞれの理由について詳しくまとめていきましょう。
理由その1: 芝の保護
ゴルフ場の大半は芝で出来ています。
そして、この芝は非常に繊細です。
ゴルフ場では芝のコンディションを悪くしないよう、毎日手入れを行っています。
そして、ゴルフのプレイヤーが帰ったあとは、再び芝のコンディションを戻すのです。
しかし、スパイクで芝を踏んでしまうと、芝が掘り返されて削れてしまいます。
そのため、プレイが終わったあとのアフターケアが難しく、手間がかかってしまうのです。
最悪の場合、それが原因で芝の埋め合わせをしなければなくなり、大きな費用がかかってしまうでしょう。
そのため、フットゴルフでスパイクを履くことは禁止されているのです。
理由その2: ゴルフ場のドレスコード
ゴルフは別名「紳士のスポーツ」とも呼ばれており、そのイメージから、ゴルフ場にドレスコードが設けられていることも少なくありません。
そのドレスコードはもちろん靴にも存在し、当然、スパイクはドレスコード的にも許可されていないのです。
ちなみに、ゴルフが「紳士のスポーツ」と呼ばれるのは、その服装や競技精神に依るところが大きく、ドレスコードもその競技精神から設けられています。
というのも、ゴルフでは「対面する相手に不快感を与えないようにすること」が当たり前のマナーとされているからです。
そのため、ゴルフでは理想的な服装が決められています。
また、ゴルフ場でプレイを行うフットゴルフも、ドレスコードに従う必要があるのです。
ではどんな靴を使えばいいの? 使用可能なデザインとは。
フットゴルフの靴は、基本的に「動きやすいもの」であればどんなものでも構いません。
ただし、スパイクと同じで、芝に傷をつける可能性のある下駄、ハイヒールなどは許可されていません。
具体的には、フットサルで使うシューズやトレーニングシューズ、スニーカーなどが適切でしょう。
色や材質といったものは特に指定されていません。
芝を傷つけず、足の甲を保護できるものであればどんなものでもいいでしょう。
それを踏まえた上で、フットゴルフをするときに持っておくべきものを紹介していきます。
絶対に用意しておいた方がいいものと服装を紹介
まず、服装は襟付きのシャツを用意しましょう。
夏であればポロシャツやゴルフウェア、寒い時期であれば長袖の襟付きシャツが適切です。
下は、夏であれば時節に合わせて好きな長さのものを選びましょう。
ただし、あまりに短すぎるものはおすすめできません。
ゴルフ用のカジュアルパンツが販売されているので、それを購入していくといいでしょう。
ポケットがついていると、ペンなど何かと色々なものをしまえて便利です。
加えて、足元はハイソックスかレギンスを履いていくといいでしょう。
柄は得に指定がないので、無難なものであればアーガイル柄か、白や黒などを選んでください。
素足やくるぶしソックスは、安全性という面からもあまり推奨されません。
この基本的な服装さえ守っていれば、あとは自由にアクセサリーをつけて構いません。
それほど激しく動くスポーツではないので、自由におしゃれを楽しめます。
ドレスコードの範囲内で、色々なコーディネートを考えてみるのも面白いのではないでしょうか。
もちろん、これに加えて自分のサッカーボールも用意しておきましょう。
小学生以下は4号球、それ以外の方は5号球を用意しておけば問題ありません。
自分のものだとわかるように、どこかに印をつけておくと、飛んだ位置によって見失ったりしないので便利です。
これに加えて、「ゴルフマーカー」も持っておくと便利です。
例えば、自分の球の位置と他の人の位置が重なってしまい、他の人がボールを蹴る邪魔になってしまう可能性があります。
その際はボールを持ち上げることが許されているのですが、自分の球の正確な位置がわからなくなってしまうと、競技性にけちがついてしまうのです。
そのために用意するのが「ゴルフマーカー」です。
これがあれば、どこから球を持ち上げたのがすぐにわかるようになります。
ゴルフ場で貸し出しをしているものもありますが、自分用のものを持っていくと、スムーズな試合進行をすることが可能です。
加えてもうひとつ、ナップザックやリュックサックを持っていくといいでしょう。
というのも、フットゴルフではホールの間をサッカーボールを持って移動しなければならないからです。
そのまま持ち運んでもいいのですが、飲み物や着替え、スコアカード、上着など、フットゴルフ中は何かと持ち物が多くなってしまうので、両手の空くナップザックなどがあると大変便利です。
フットゴルフはカジュアルで奥が深いスポーツ。
フットゴルフであるべき服装と聞くと、少し敷居が高いように感じるかもしれません。
しかし、実際のところは決して敷居が高いということはないのです。
例えば服装規定とはいっても、ほとんどのゴルフ場ではふわっとしたものでしか決まっていません。
というのも、昨今ではゴルフ人口の減少に伴い、厳格なドレスコードを設けるゴルフ場は減ってきているからです。
そのため、ゴルフ場によっては上述した服装以上に自由な格好でフットゴルフを楽しむことができる可能性もあります。
もしドレスコードで何か言われるのが嫌だという場合は、ドレスコードのゆるいゴルフ場にかけあってみるといいでしょう。
また、フットゴルフははじめるための初期投資がそれほど高くないのも特徴です。
ゴルフをはじめようと思うと、最低でも数万円はするゴルフクラブセットを購入しなければなりませんが、フットゴルフはサッカーボールと服装さえそろっていればはじめられます。
つまり、フットゴルフはゴルフよりもずっとカジュアルで、はじめやすいスポーツだといえるでしょう。
また、そのルールの単純さから老若男女問わずに楽しむことができるスポーツでもあります。
実際、日本の各地で行われているオープン大会には、ご老人や小学生の参加も少なからずあるようです。
そのため、まずは最寄りのフットゴルフが楽しめるゴルフ場に行ってみて、体験してみるといいでしょう。
ただし、それほどカジュアルなフットゴルフでも、絶対に禁止されているものがあります。
それがスパイクです。
スパイクは芝を大きく痛めてしまい、ゴルフ場に迷惑をかけてしまいます。
そして、そのゴルフ場を利用するプレイヤーにも巡って迷惑をかけてしまうでしょう。
「紳士のスポーツ」の理念を汲むフットゴルフプレイヤーになるのであれば、誰かに迷惑をかけてしまうスパイクを身に着けようとは思わないはずです。
もちろん履いてきた時点で注意されることになりますが、そうでなくとも履いていかないように気を付けましょう。