ホールインワンは、多くのフットゴルファーにとって「一度はやってみたい夢のショット」だと思います。
しかし、当然のことながらホールインワンを出すのは至難の業です。
そこでここでは、フットゴルフでホールインワンが出しやすいコースについてまとめていきましょう。
フットゴルフでホールインワンが出しやすいコースとは?
フットゴルフは、一般的なゴルフと比較するとホールインワンが起きやすいことで知られています。
それはカップ自体が広いからであり、そして、フットゴルフのコース自体も短いからです。
そのため、よほど極端に距離が長いコースでなければ、ホールインワンを出すことはできます。
もちろん、決してホールインワンが簡単に出るというわけではありません。
しかし、「第一回ジャパンフットゴルフオープン」で2度のホールインワンがあったところからもわかるように、フットゴルフのホールインワンは、ゴルフのホールインワンよりも簡単だといえるでしょう。
では、具体的にホールインワンが出やすいコースはどこなのでしょうか。
ホールインワンの出しやすいコースは、3つの条件を満たしたホールが出しやすいとされています。
ひとつめは、カップまでの距離が短いという点。
当然、距離が短ければ短いほど狙う距離は短くて済みますし、ホールインワンも狙いやすいからです。
ふたつめは、ホール自体が直線であるという点。
ホールが曲がりくねっていると、思ってもみない内にボールが落下してしまうことも多いため、直線のホールではかなり楽になります。
みっつめが、ホールと打ち出す場所が平坦であるという点。
ホールに傾斜がついていると、ホールインワンを狙うのが難しくなるため、できる限り平坦なコースなのがベストなのです。
以上の点を満たしたゴルフ場のホールが、ホールインワンの出しやすいホールです。
しかしながら、日本にはまだ、「ホールインワンの出しやすいコース」をイメージして作成されたフットゴルフのコースはありません。
ただ、普通に作られたコースが、結果的にホールインワンの入りやすいコースになっているところはあります。
それが、「ジュンミニゴルフ場」です。
「ミニゴルフ」というだけあって全体的にホールが狭く、子どもでもホールインワンを狙うことができます。
実際にホームページには「ホールインワン達成者」が掲載されており、その中には小学生もいるくらいです。
具体的には、8番ホール、7番ホールがかなりホールインワンしやすいホールです。
もしホールインワンを狙うのなら、このホールを狙うといいでしょう。
フットゴルフでホールインワンを出すために……
ホールインワンは、実力で狙って達成できるわけではありません。
フットゴルフではなくゴルフでのデータですが、ホールインワンの実に3割はミスショットがたまたまホールインワンになったものとされています。
これはフットゴルフにおいても同様で、ホールインワンは狙って出すことができるものではないのです。
仮に狙って出せるとしたら、フットゴルフという競技は「いかにホールインワンをミスしないか」という競技になってしまいます。
よって、「ホールインワンは狙ってもなかなか出ない」ということは知っておきましょう。
その前提を踏まえた上でも、ホールインワンの確率をあげることは可能です。
具体的には、以下のコツを意識してボールを蹴ってみましょう。
- ボールの上部分を蹴り、鋭く低く飛ぶようにする
- ピンを狙いすぎない
- 風の状態をチェックする
以下で、それぞれのポイントについて詳しく解説します。
ポイント1. ボールの上部分を蹴り、鋭く低く飛ぶようにする
いわゆる「ナイスショット」を打つためにはボールの中心部を、インフロントキックで蹴る必要があります。
しかし、ホールインワンをするためには、むしろ「ナイスショット」よりも、低く鋭く飛ばしたほうが、ちょうどよい場所に落ちやすいのです。
よって、ボールを蹴るときはボールの中心部から少し上にそれた部分を、インフロントキックで蹴るといいでしょう。
すると、ボールは中心部を捉えたときよりも低く鋭く飛び、転がるように飛んでいきます。
このボールの機動が、ホールインワンには最適です。
ポイント2:ピンを狙いすぎない
ホールインワンを狙うときは、「あえてピンを狙わないこと」も大切です。
特にカップが遠くにあるコースほど、ピンを狙いすぎるとホールインワンは難しくなります。
よって、ホールインワンの確率をあげるのなら、ざっくりとカップの周辺を狙ったほうがいいでしょう。
フットゴルフにはありませんが、いわゆる「グリーン」のある場所を狙うようにすると、ホールインワンの確率もあがります。
ポイント3. 風の状態をチェックする
ゴルフボールほどではありませんが、蹴ったサッカーボールは風の影響を受けます。
そのため、風の状況を理解しなければ、ホールインワンを出すことは難しいでしょう。
とはいえ、どれくらいの風がどの程度影響をもたらすのかは経験を積み重ねなければわかりません。
「風を読む」というのはフットゴルファーにとって実力のひとつであり、鍛えておいて損のないスキルです。
しかし、ホールインワンを狙うのであれば、風の影響は出来る限り排除したほうがいいでしょう。
よって、できる限り風の少ないゴルフ場、ないしは風のない日に行くようにすることで、ホールインワンの確率をあげることができます。
ホールインワンの疑問点! 入ったらおごらなきゃいけないの?
ホールインワンは、最高のプレイとしてその名声だけが独り歩きしている状態です。
実際のゴルフにおいても、ゴルフのルールは知らないのにホールインワンという名称だけは知っているという方もいます。
その知名度を広める一助となったのが、「ホールインワン保険」の存在です。
というのも、日本のゴルフには、ホールインワンが入ると周囲の人に色々なものを奢って大盤振る舞いする慣習があるからです。
この慣習は「幸運をおすそ分けする」という意味と、「運を使いすぎたことで不幸に見舞われないようにする」という願掛けの2つの意味があります。
しかし、この大盤振る舞いが嫌な人はあらかじめホールインワン保険に入っておき、万が一ホールインワンが入ったとも安心なのです。
では、フットゴルフにおいてもホールインワンが入ったら、わざわざ周囲の人に大盤振る舞いをしなければならないのでしょうか。
答えはNOです。
先述したように、フットゴルフにおいて、ホールインワンは本家のゴルフほど珍しい出来事ではありません。
もちろん喜ばしいことではあるものの、それほど大騒ぎするほどのことではないのです。
そのため、フットゴルフではホールインワンをしたら奢る、という慣習はありません。
ただ、先ほど紹介した「ジュンミニゴルフ」のように、ホールインワンをした方を写真で紹介したり、ちょっとした記念品を贈るサービスがあったりするようです。
せっかくなので、ホールインワンを狙ってみるのも面白いかもしれませんね。
補足ですが、フットゴルフにおいても通常のゴルフにおいても、ホールインワンを出すよりも「イーグル」を出すほうが難しいという声もあります。
イーグルとは、パーよりも2打少なくカップに入れることです。
なぜ、イーグルがホールインワンよりも難しいといわれるのかといいますと、ホールインワンは運と基本さえ出来ていれば誰にでもできる一方、イーグルは基礎基本が出来ていなくては出来ないからです。
上達を目指すのなら、ホールインワンよりもイーグルを目標にしてみたほうがいいかもしれませんね。