フットゴルフにおいて、キック力は非常に重要です。
キック力がなければ遠くまでボールを飛ばせません。
いくらコントロールがよくても、キック力がなければ1打分余計に打たなければならないからです。
しかし、キック力を強くするとはいっても、どうすれば鍛えられるのか悩んでしまう方もいるのではないでしょうか。
そこでここでは、キック力を鍛えるための方法をまとめていきましょう。
キック力を鍛える方法は2つある!
キック力を鍛えたい場合、大まかにわけて、方法は2つあります。
ひとつめの方法は、単純に筋肉を鍛える方法です。
キックは、腹筋から足にかけて下半身が連動して行われる運動です。
そのため、こうした部分の筋肉を鍛えることによって、単純にキック力をあげられます。
キック力を鍛えるもうひとつの方法が、キック時のフォームを見直し、ただしいインパクトの仕方を学ぶことです。
何かを蹴るということ自体は幼児でさえできる運動ですが、「ボールを遠くまで飛ばす」ためには、効率的な蹴り方、体の動かし方があるのです。
体の動かし方や蹴り方を意識して直すことで、効率よくボールに力を伝えられるようになり、結果的にキック力があがります。
この方法は筋肉を鍛えるよりも短時間でキック力をあげられますが、その一方でフォームの完成した上級者の方にはあまり効果がありません。
フォームを修正してキック力をあげる方法は、子どもや初級者などにおすすめです。
以下では、それぞれの方法について詳しくまとめていきましょう。
筋肉を鍛える方法【キック力に必要なのはインナーマッスル】
キックはどこでやっているのかと聞かれると、多くの人は「足」と答えるかもしれません。
確かに、キックは太ももを使った振り子運動です。
太ももがより速く収縮するようになれば、それだけ強いキックが打てます。
しかし、それよりも大切なのが、「インナーマッスル」です。
インナーマッスルとは、体の深いところにある筋肉のことをいいます。
体を内側から支えてくれているこの筋肉を鍛えることで、体幹が安定し、キックのときにもしっかりと体重を乗せたキックが打てるようになるのです。
特に「腸腰筋」と「内転筋」の2つが、キック力において重要なインナーマッスルとされています。
腸腰筋は、歩く動き、走る動きに関わってくる筋肉です。
その働きから、多くの足を使うスポーツで重要な筋肉とされています。
また、歩くことに関わる筋肉であることから、健康維持のための筋トレをする際にも鍛える対象とされているようです。
内転筋は、足を閉じる動きをするときに活躍する筋肉です。
また、股関節を曲げる運動にも関わっており、ここを鍛えることで素早く方向転換したり、横跳びをしたりできます。
ここを鍛えることで、キックで足を振り上げるときに大きな力を出す事が可能です。
では、内転筋と腸腰筋を鍛えるためには、それぞれどのような筋トレをすればいいのでしょうか。
以下では、それぞれの筋肉を鍛えるトレーニングの方法をまとめていきます。
腸腰筋を鍛えるトレーニング
腸腰筋を鍛えるトレーニングには、「レッグレイズ」や「ブルガリアンスクワット」などが有名です。
ただし、インナーマッスルを鍛える際は、汗をかくまでやってしまうと、アウターマッスルを使ってしまいます。
よって、大体40%くらいの力で鍛えるようにしてください。
まず、レッグレイズのやり方から解説します。
- 仰向けに寝る
- 膝を伸ばしたまま、両足を揃えてあげる
- そのまま足を降ろし、床にぎりぎりつかない場所まで下げる
- 再度あげる
- これを20回1セットにし、3セットを目安にして繰り返す
ポイントは、あまりはやくあげたり下げたりしないことです。
レッグレイズを行う時は、ひとつひとつの動作をゆっくりと行いましょう。
次に、ブルガリアンスクワットのやり方について解説します。
- 片足を前に出し、後ろ足は階段や台の上に乗せる
- そのまま後ろに向かってしゃがんでいく。このとき、前側の足の膝がつま先より前方に出ないように気を付ける
- 前側の足と太ももが大体90度になるまでしゃがみ、同じようにゆっくりと立ち上がる
- 15回を1セットとし、これを左右の足を変えて繰り返す
ブルガリアンスクワットは、ゆっくりとした動きとは想像もつかないほど筋肉に負担をかけるので、慣れない内は回数を落として、できるところまでやりましょう。
ブルガリアンスクワットをすることで、腸腰筋のみならず下半身全体を鍛えられます。
内転筋を鍛えるトレーニング
内転筋のおおよその位置は、太ももの内側付近です。
この付近を鍛えることで、ボールを蹴る瞬間のインパクト強くなれます。
具体的に、内転筋を鍛えられるトレーニングには「サイドランジ」「アダクション」などがあります。
腸腰筋を鍛えるときと同様に、あまり勢いをつけすぎると適切な負荷をかけられません。
よって、ゆっくりと確実に動作を行いましょう。
その点を鑑みた上で、サイドランジのやり方を解説します。
- 肩幅と同じくらいに足を広げる
- 太ももが伸び切るくらいまで足を横に踏み出す
- そのまま、踏み出していない方の足を曲げて腰を落としていく
- 反対側の足にも同じことをする
これを、左右20回ずつで3セット行いましょう。
ポイントは、立ち上がるときもゆっくりと動くことと、背筋は伸ばしたままで行うことです。
アダクションのやり方は以下の通りです。
横になったままでもできるので、アパートにお住まいの方などにおすすめの方法といえます。
- 床の上に横向きに寝そべる
- 上になった足を4の字に曲げる
- 上側の手は頭に、下側の手は床につける
- 下側の足を延ばしたまま上のほうに上げる
- これ以上あがらなくなったらもとに戻し、再びあげるのを繰り返す
これを左右15回ほどを1セットとして繰り返し、3セットほど行いましょう。
やるときは、他のトレーニングと同様に反動を使わないように、ゆっくりとした動作で動いてください。
フォームを見直す方法【体の使い方を覚えましょう】
力強いキックを打つためには、体をうまく使うのがベストです。
まずはじめに気を付けるべきなのが、「軸足」の置き方です。
フットゴルフでもサッカーでも、ボールの横に蹴らないほうの足を添えます。
このとき、体重をしっかりと軸足に乗せましょう。
こうすることによって、狙った方向に、強い力で飛ばすことができます。
次に大切なのが、キックをボールの「芯」に当てることです。
芯とは、ボールを蹴った際、最も効率的に力が伝わる位置のことをいいます。
フットゴルフにおいては、おおよそボールの下半分付近が適切な「芯」とされているようです。
加えて意識しておきたいのが、「足首を固定する」ということです。
ボールを蹴る時、足首が不安定ですと、せっかくボールの芯を捉えても、あまり遠くへ飛びません。
よって、足首をしっかりと固定して打つことを意識しましょう。
気分的には、後ろから自分のフォームを見たときに、蹴った瞬間の足の裏が見えるような固定の仕方を意識しましょう。
そして最後に意識しておきたいのが、ボールを蹴る時の力の方向です。
ボールを真っすぐ遠く飛ばしたいのなら、足は真っすぐに振らなければなりません。
よって、自分の体重が、しっかりと前方に向けて移動しているのかを確認しましょう。
まとめると、フォームを矯正する際に意識しておくべき点は以下の通りです。
- 軸足を意識する
- ボールの芯にキックを当てる
- 足首は固定する
- 軸足からキックした足への体重移動を意識する
- 力の方向を意識する
自分にとって最適な方法でキック力を鍛え、より高いスコアを目指してみてください。