フットゴルフをするにあたって、サッカーボールを蹴らない人はいません。
しかし、「物を蹴る」という動作を、日常生活で意識することはあまりないと思います。
では、効率的にサッカーボールを蹴るためには、どのような点を意識すればいいのでしょうか。
ここでは、物を蹴るという動作を分析すると共に、正しいサッカーボールの蹴り方を紹介していきましょう。
サッカーボールの蹴り方は「どこで蹴るのか」で変わる!
サッカーボールの蹴り方は、詳細にわけるとこめる力、足の振り上げ、踏み込み方、力の入れ方で変わってきます。
ただ、初心者の方が一気にそれらを意識するとこんがらがってしまいます。
よって、まずは「足のどこにボールを当てるのか」という点だけ意識しましょう。
サッカーボールの蹴り方は、フットゴルフで使うものだけに限定すれば4つです。
具体的に当てる位置は以下の通りです。
- 内側の足の甲
- 足の側面
- つま先
- 親指の内側
それぞれ、当てる位置によってボールの飛び方がどう違うのか、蹴るときのポイントはどうなるのか、まとめていきましょう。
内側の足の甲を使って蹴る-インステップキック
- 軸足をボールの横に置き、蹴る方の足を後ろに振る
- この時、軸足には体重が全て乗るようにする
- 軸足の重心を徐々に前にずらし、蹴る方の足に重心を移動していく
- 足の甲を正面に向けて固定し、ボールの中央へインパクト
- 蹴った方の足が前方に行くように体重を乗せることを意識する
内側の足の甲を使って蹴る蹴り方を、インステップキックといいます。
この蹴り方は鋭く、速度の速い球を蹴るために使われる蹴り方です。
サッカーではシュートをするときやロングキックをするときに使われます。
フットゴルフにおいてはもっとも基本的な蹴り方で、遠くのフラッグを狙うときはもちろん、池を超えたいときなど、色々な場所で活用できます。
同じ蹴り方でも、ボールに足を当てる位置によって、飛び方が違うのもインフロントキックの特徴です。
例えば、真ん中を蹴ると素早くボールが飛んでいき、中央から下のほうを蹴ると、ふわりと遠い距離を飛んでいきます。
足の側面で蹴る-インサイドキック
- 軸足をボールの横に置く
- 飛ばしたい方向へ軸足を固定する
- 蹴る方の足を横に向ける
- ボールの中心に足の側面を当てる
インサイドキックとは、最もボールをコントロールしやすい蹴り方です。
サッカーにおいては主にパスの時に使われる蹴り方で、真っすぐ飛ばしたり、グリーンに乗った後にボールを入れたりするときに使います。
遠くへ飛ばすことは難しい蹴り方ですが、コントロール力はあらゆる蹴り方の中でも抜群に良いのがメリットです。
フットゴルフではオングリーンの後に使ったり、障害物を避けたいときに使います。
狙った方向に飛んでいく蹴り方ではあるものの、遠くへ飛ばすのには向いていないのでうまく使い分けましょう。
つま先で蹴る-トゥキック
- 軸足を横に置き、飛ばしたい方向を向ける
- ボールの中心につま先を当てる
- 蹴った後の足は途中で止める
トゥキックは、文字通りつま先でボールを蹴る方法です。
子どもがよくこの蹴り方でボールを蹴っているのを見れます。
トゥキックの利点は、鋭くボールが飛んでいくことです。
球に勢いがあるので、風のせいで思わぬ方向で曲がったりしないことが魅力です。
池を超えたいときや、バンカーから脱出したいときなどに使いやすい蹴り方だといえるでしょう。
親指の内側を使って蹴る-インフロントキック
- 軸足をボールの横に置き、体重を軸足に乗せる
- 親指の内側をボールの外側下部分あたりに当てる
- 蹴る時の足はボールを擦り上げるようなイメージで
インフロントキックは、適度にボールをコントロールしながら勢いをつけることのできる蹴り方です。
ボールを鋭く飛ばすことはできませんが、変化球を蹴るのには最適な蹴り方といえます。
フットゴルフでは、池を超えたいときや、障害物を迂回して特定の場所に飛ばしたいときなど、変わった場所で使うことになるでしょう。
このように、ボールを蹴る時は様々な蹴り方を使い分けるのが重要です。
色々なキックをマスターしておき、必要なときに必要な蹴り方ができるようにしておきましょう。
キックの練習法は?繰り返すことが大切
最初から色々なキックをしようとしても、なかなか思ったようにできないと思います。
そのために大切なのが練習です。
キックの練習を普段からしておけば、いざフットゴルフをしたときにも、自分の思った通りにボールを蹴れるようになります。
キックの仕方の練習方法には段階があり、具体的には以下のステップで練習してみてください。
- 平面なところで蹴り方を練習をする
- 狙った場所に飛ばす練習をする
- 斜面などから狙ったところに飛ばす練習をする
それぞれのステップについて解説します。
まず、平面な場所でキックの練習をしましょう。
例えばグラウンド、体育館、公園など、どんな場所でも構いません。
インフロント、トゥーキック、インサイド、インステップ、それぞれのキックを、平らな地面で練習してください。
最初は違いがわからなくとも、なんども繰り返し練習するうちにコツが見えてくるはずです。
それぞれのキックの違いがわかってきたら、今度は「狙った場所に飛ばす」練習をしてみましょう。
手製のフラッグを立てて、そこに当てる練習でもいいですし、様々な位置からゴールポストに入れる練習でも構いません。
それぞれのキックで、色々な位置から狙った位置に飛ばせるような練習をしましょう。
距離が遠ければ遠いほど難しくなるので、最初は近くからはじめ、少しずつ遠くへ離れていくと効果的です。
狙った場所に飛ばせるようになれば、自分の思い描いたキックができるようになってきているはずです。
そして、それぞれのキックで概ね自分の思い通りの場所に飛ばせるようになったら、次は斜面や足場のあまりよくない場所で練習してみましょう。
というのも、フットゴルフはサッカーとは異なり、平面でボールを蹴ることがほとんどないからです。
斜面、凹凸の激しい場所、バンカーなど、フットゴルフでは色々な場所でボールを蹴ります。
そのため、斜面でボールを蹴る練習が重要です。
実際にゴルフ場で練習するのが一番ですが、そう頻繁に訪れるのは難しいと思うので、周囲に人がいない河川敷や砂場といった場所で練習するといいでしょう。
こうした、地面のコンディションが平面以外の場所でも問題なくボールのコントロールができるようになったら、そのキックはほぼ完ぺきに身に着けたといえるでしょう。
サッカーボールを思い通りに蹴るためには練習あるのみ!
サッカーボールは、練習を重ねれば思った通りの場所に飛ぶようになります。
とはいえ、それはとても険しい道です。
一流の選手でも、一瞬の集中の乱れがボールコントロールの乱れに繋がることもあります。
フットゴルフ場であれば、風の影響もあるため、ますますコントロールは難しくなるでしょう。
そのために必要なのが、何度も何度も練習することです。
ある程度のコントロールを自分で身に着けたと思っても、ゴルフ場のコンディションによっては、そのコントロール力があまり発揮されないこともあります。
そのため、本番と練習を何度もこなすことで、自分の中で技術と知識を研鑽することができるのです。
ボールの蹴り方自体は、練習すれば誰でもできるようになります。
しかしそれを究めるためには、たくさんの練習と、たくさんの実践が必要不可欠であるといえるでしょう。