フットゴルフは特殊なスポーツです。
非常に広大な空間がなければ始めることができません。
では、広大な空間を作るためにはどの程度の費用が必要なのでしょうか。
また、フットゴルフ場として運営していくためにはどうすればいいのでしょうか。
そこでここでは、そうした疑問を解決するため、フットゴルフ場の作り方とその費用をまとめていきましょう。
フットゴルフ場はいくらでできる? 申請の方法は?
フットゴルフ場はゴルフ場と同一の場を使用していることがほとんどです。
そのため、フットゴルフ場を作るのであればゴルフ場を作るのと同義だといっていいでしょう。
肝心のゴルフ場にかかる料金ですが、相場は変わるものの、概ね1ホール2億円前後という情報がありました。
どのようなホールを作るのか、依頼する会社はどこにするのか、場所はどこにするのかによって値段は多少は上下するでしょうが、平均で1ホール2億円と考えていいでしょう。
それに加えて、ゴルフ場を建設できるだけの広い土地を購入する費用も必要になります。
しかも2億円というのはあくまで1ホール分の費用などで、実質的な費用は40億円前後になることが多いでしょう。
そしてこれをフットゴルフ場として利用するのであれば、フットゴルフ協会に申請しなければなりません。
とはいえ、申請自体はオンラインで行うことができます。
申請場所は以下です。
このページから、「問い合わせフォーム」に移動し、メールを送信することで日本フットゴルフ協会の「公認」を受けることができます。
公認を受けるための費用は「1名がフットゴルフを1プレイすることにつき300円をフットゴルフ協会に納めること」です。
1プレイとは9ホール以上をプレイすることであり、それよりも少ないホール数であれば、利用料金を納める必要はありません。
もちろんそれによる対価も存在しており、公認コースとして認められることで、以下の特典を受けることができます。
- 公認コースを掲げることが許される
- 日本フットゴルフ協会ホームページからリンクされる
- フットゴルフイベントを宣伝してもらえる
- フットゴルフ協会のキャラクターを広報に使える
最も大きいのが、日本フットゴルフ協会のホームページからリンクしてもらえることでしょう。
現状、日本におけるフットゴルフを専門にしたホームページはここしかありません。
つまり、フットゴルフ場を探している方のほとんどは、このホームページを訪れるということです。
これは単純に集客力も高まりますし、宣伝費用も浮きます。
経営的な目線から見ても、非常に魅力的な特典といえるでしょう。
フットゴルフを自宅でもやりたい! どうすればいい?
前述したように、フットゴルフ場を一から作ろうとすると、一個人にはとても出せないような金額が必要になります。
それこそ、宝くじが複数当選してもまるで足りないような資産を支払わなければなりません。
そのため、どうしても家でフットゴルフをしたいという場合は、何らかの工夫が必要です。
そこでここでは、現実的な出費でフットゴルフを練習するための方法を紹介していきましょう。
具体的な手段は以下の通りです。
1.庭の一部を人工芝に変える
2.練習のために広い場所を借りる
3.フォーム練習をする
それぞれの方法についてまとめていきましょう。
1.庭の一部を人工芝に変える
思い切り蹴ることはできませんが、庭の一部を人工芝にすることも手段のひとつです。
庭を人工芝にすることで、蹴るときの力加減を覚えたり、足の踏み込み方を覚えたりできます。
また、遠くまで蹴ることは練習できなくとも、最後の「詰め」の段階を練習することもできるでしょう。
庭を人工芝に変えてしまえば、あとは「Shield」などが販売しているフットゴルフ用のゴールを購入することで、疑似的に庭をフットゴルフ場に変えることができるのです。
肝心の費用ですが、人工芝は種類によって大きく価格が異なります。
高いものが品質がよいとは限りませんが、おすすめなのはある程度価格のするものです。
特に「プログリーン」という商品は、プロも認めるほど品質が高く、おすすめできます。
価格は1平方メートルあたり35,000円と決して安いものではありませんが、購入すれば一生モノになるので、フットゴルフを家で練習したい場合はぜひ活用してください。
人工芝をおすすめする理由は2つあります。
ひとつめは、人工芝が天然芝と遜色のないプレイが可能だからです。
紹介した「プログリーン」は、踏み込み加減、ボールの転がり方など、あらゆる面で天然の芝と比較しても問題のない性能となっています。
耐久性に関しても、犬や子どもが走り回っても問題がありません。
そして、人工芝をおすすめするもうひとつの理由が、「手入れが必要ない」という点です。
仮に天然芝を利用しようとすると、どうしても毎日の手入れが必要になります。
設置する場所も選ばなければなりませんし、何より耐久性に問題があるのです。
そのため、庭に導入するのなら人工芝の利用をおすすめします。
2.練習のために広い場所を借りる
練習をするために広い場所を借りるのも手段のひとつです。
本格的なフットゴルフ場を借りるのはそれなりのコストがかかりますが、大きな体育館やグラウンドなどを借りることは少ないコストでもできます。
野球グラウンドなどであれば、1,500円~3,000円前後で借りることが可能です。
人工芝を導入するのと異なって、ゴルフ場の環境を再現することはできませんが、「遠くへ思い切り蹴る」ということができます。
人数を集めて打ちっぱなしのように遊ぶのも面白いでしょう。
3.フォーム練習をする
庭を人工芝にするのが難しく、それでいて付近にフットゴルフ練習ができそうな場所がない場合は、フォーム練習をしましょう。
踏み込んで正しい位置でインパクトをするのは、遠くへボールを飛ばす上で重要です。
実際にボールを蹴るほど練習にはなりませんが、その分気軽にできます。
暇なときのトレーニングなどにおすすめです。
フットゴルフ場を作るのは難しい! 元の環境を活用しましょう
フットゴルフ場を作るのは、非常に難易度が高いものです。
1ホールだけで2億円、しっかりとホールを作り込もうと思うとさらに高額なお金がかかります。
自宅に人工芝を導入する場合の費用も、決して安くありません。
たとえば、一般的なグリーンの広さである30平方メートルを人工芝で覆おうとした場合、およそ100万円前後のお金がかかるのです。
このように、フットゴルフのできる環境を作ろうとすると、多大なコストがかかります。
よって、おすすめなのはすでに存在している環境を利用することです。
付近にあるフットゴルフ場を利用するのが一番ですが、それが難しい場合はグラウンドや体育館を使いましょう。
あるいは、フットゴルフ場でのプレイを「本番」と考えて、日々研鑽を積むのもいいでしょう。
フットゴルフ場を一から作るのは、一般人にはまず不可能です。
しかし、フットゴルフがうまくなる方法は、決してフットゴルフ場でプレイするだけに限りません。
日常の中でも、フットゴルフがうまくなることは可能です。
特に毎日の基礎練習や体力作り、スイングの矯正などは、フットゴルフ場でなくともできる、効果的な練習です。
ぜひ普段から上達を意識し、最適な練習方法を見つけてみましょう。